変わらない問題~30年後どうなっているか?~

今日は4日目の学童説明会を行っています。
現時点で15人超の方にご説明させて頂きました。
毎回、事業の経緯等に共感して頂け、嬉しい言葉も頂き、
事業者としてありがたい限りです。

さて、題名の「変わらない問題」。
ここでいうのは子育てにまつわる環境のことです。
他でもいろいろ同様の意見が発信されていますが、後回しにされがちで、
一世代前からある問題が未だ解決されないの何故かということ。

それは皆さんが口をそろえて言うように、その問題は各家庭にとって
一時的な問題で、過ぎてしまえば干渉されない内容だから。
保育園の待機児童問題は入園に関する時期だけ積極的に関心を持つけど、入園出来たら他人事。
小1の壁や小4の壁もまた然り。

対してもう一つの課題の高齢化はその方々にとっては死ぬまでずっとな問題で
母集団も多く、投票率も高いので政治家の関心もそちらへ向きがち。

結果、何十年たっても環境は改善されない。

そして、これは私がこの事業をするかどうかにあたっても
「今、自分の時短問題を中心とする小1の壁問題が解消されても、この事業をしたいのか?」
と、自問自答した部分です。

結果的に「今がタイミング!」という周囲の環境が整ったのと、
自分の中でも「やるなら今!」という直感はもちろんあるけれど、
もう一つ思ったのは「今、自分がやらないと我が子の時代にも同じ状況が起こるだろう」ということ。

今の親世代はまだ専業主婦だった人も多く、年金で生活できる人も多いので、
親の手を借りる、という最強の武器が使えるケースも多いわけですが、
次の世代はどうだろう?と思うと、それ自体が謎。

以前に比べればフルタイム共働きも増えたことに加え、
年金額も減り、今時点でも65歳からしかもらえない上、
この先、どうなるかわからないとなると親自体の就業率も上がるだろうし、
そうなると親も働いているから、孫の子育てはできないかもしれない。
それに、そもそも出産自体が高齢化しているので、仮に35歳で産んだ娘が
また35歳で出産した場合、その時点で自分は70歳!
この時に孫の子育てが出来る体力があるかどうか…。(むしろ自分が要介護状態でないか?)

勿論、そんなに悲観的なケースばかりではないけれど、そういうことも出てくるわけで、
イマイチ、子どもたちの世代に今時点で希望が見いだせない…。

「そうか、やっぱりこの事業はする必要がある。」by せかんんどほーむ代表

もちろん、ごく限られた地域で、ごく少ない人数しか困っている人は救えないわけだし、
30年後ぐらいに、我が子がこの地域に住んでいるとも限らないわけで、
直接的に我が子に恩恵が行くかというとそうではないわけだけど、
それでも何かを変える必要はある、と勝手に使命感を帯びてしまったのです(笑)

この他にも働く上での葛藤も多々あったのも事実で、
子育てしながらただ普通に働きたいだけなのに、働く上でのハードルは結構高くて
「親の手が借りれないとフルタイム勤務は厳しい。」
「続けられても親子とも負荷が高すぎる。」
というのは孤軍奮闘しているフルタイムの総合職、管理職ママにありがちな意見。

「マミートラック」という言葉も出てきたけど、実際にはそういう話しはあまり聞かず
どちらかというと時短でも職務は変わらず、何とか仕事も家庭もやりくりし、
「〇時までには絶対迎えに行かなきゃ!」というお迎えプレッシャーを含む、時間に追われ続けて、
疲弊した結果、いっそ、そういうルートに乗りたい、という意見の方が多く聞かれる。

本来ならその働き方そのものを改善しないと根本的な解決にはならないけれど、
会社の方針や長時間労働の体制はそう簡単に変えられないし、政治の介入も難しい。

となれば、対処療法でしかないけど、実家のように利用できる場所があれば
少しは安心して働ける?というのがこの事業の根本にあるわけです。

学童なので、もちろん、子供の安全、安心は最優先であるべきですが、
多くの時間子どもに関わる母がストレスMAXでは環境として絶対よくないはず。
少しでもストレスを減らして快適に日常が過ごせるよう、母目線で策定している事業です。

初年度にあたる来年度の定員は15名。
まだ再来週も説明会は続きますので、ご興味ある方はご参加ください。


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